あおいはる







「あおいはる」















「かったりぃ」

サボりの定番、屋上で。

僕、いや、俺一人。

「かったりぃ」

不良定番、煙草で。

僕、いや、俺一人。




暑いくらいの太陽と、ひらひら吹く風。

どこまでも青い空を見上げながら、

僕、いや、俺はつぶやく。

「つまんねぇー。」

そして、もう一度。

「つまんねぇー!」

どこにも跳ね返ることなく、青い空に吸い込まれてった言葉。

何にもしたくないし、考えたくない。

めんどくさいし、つまんない。

僕、いや、俺は俺でありたいし、誰にも縛られたくない。

つもりにつもった不満が足をばたつかせる。

まるで、だだをこねる子供みたいに。

屋上のコンクリートは固い。

だけど、日の暖かさで丁度いい肌ざわり。



「あ、なんか俺今幸せ感じてるわ。」

一人でくすくす笑ってみた。



口にくわえた煙草の灰が服に落ちる。

「うわっ、やべ。」

灰をはらった手がちょっと汚れた。

「だりぃー。」

また、寝る。

また、寝る。




太陽はそのままだ。

僕、いや、俺の方を見つめているのか、そっぽむいてるのか。

白い光だけがいた。

灰で汚れた手は、また煙草を持っている。

そして、口にくわえる。



「うわっ、やべ。」



学ランには、灰。






「俺、何してんだろ。」































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